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完全崩壊した慈愛会の病院・福祉施設などがある
石川町一帯の市街化調整区域で市街化編入ー土地区画整理事業の動き
〜慈愛会の医療機関としての廃止−完全崩壊の方向が決定的になった時期と符号して具体的に浮上〜
背後に函館市とコンサル、地元主要地主、土地・建物を持つ
事業所などの様々な思惑・打算うごめく?
医療費や介護保険の巨額の不正受給を繰り返し(確定した返還請求額約18億5千万円)、医療機関としての保険医指定取り消しはじめ、グループホーム、ケアハウスの設置廃止など全てを失い、完全崩壊した医療法人慈愛会の慈愛会病院並びに福祉施設の建物などがある函館市石川町一帯の市街化調整区域を土地区画整理事業を立ち上げる方向で市街化区域に編入しようという動きが出ている。
関係者によると、この動きは今年春になってにわかに具体的に持ち上がり、函館市や現在施行中の北美原土地区画整理を手がけているコンサルタントの道農(社団法人・道農都市開発協会)などが地権者をまとめるべく水面下の工作をしているということで、一部では全施設が廃止となり、市街化調整区域に二束三文の形で残っただけの慈愛会の土地・建物、合わせて当該地に所在する函館の会社・事業所の土地の価値付けを狙ったものとの憶測が行われている。
今年春と言えば、慈愛会の医療機関としての廃止−完全崩壊の方向が決定的になった時期と符号する。
そして、この土地一帯の市街化編入問題に対しては、函館市議会第1会派として議長ポストなどを握り、井上市政の与党となっている「民主・市民ネットの首脳の一人が以前から当該地域の中心的な地主である業者と密接な関係にあり、コンサル・道農のJAと共に後ろ盾になってきている」(地元地主)という話も聞かれ、ここでも現在の井上市政総与党体制における在りよう、利害関係の断面をのぞかせているとの指摘がされている。
◆ ◆ ◆
場所は渡島合同庁舎前の道路、市道美原学園通を函館運転免許試験場方向に行った美原学園通沿いの石川町162から159〜154、149〜147外で、当該地には道南園芸の所有地はじめ、金沢運送のトラック・重機ヤードとなっている函館バス所有の土地、慈愛会病院の土地・建物(写真右上)、函館厚生院の施設「豊寿荘」、函館運転免許試験場などがあり、慈愛会の隣には川を挟んで亀田北病院(写真右下)や同病院の福祉施設(福寿荘など)が多く建ち並ぶ。
美原学園通から北東に上がる石川北通の左手角(角地一帯は畑)から左側一帯であって(写真左上)、石川北通の右手(石川町会館などある)までは市街化区域になっており、これに隣接する地域ということから函館市では「次なる市街化区域編入の対象となりうる地域」(都市建設部)としている。
ただ、緊急性があって優位順位が高いかと言えば、誰が見てもまだ先にやるべき地域があってその限りではないだろうというのが一般的だ。
その当該地で土地区画整理事業を進めようではないかとの話が市やコンサル、そして土地を持つ道南園芸などの関係業者を中心に出ているもので、すでに打診工作が行われ、根回しみたいなことを本格化させようとしている。
これには「もちろん区画整理事業の工事を取りたいという土建業者の意向も働いている」(地元地主関係)様子にもあるようだ。
加えて、土地を持つ主要業者の一部と民主・市民ネットの首脳の一人が「従来からいい関係にある」(同)ということがもっぱらの話で、また「函館バスにしろ、亀田病院の北亀田病院、函館厚生院、慈愛会などといわゆる役者が揃っている」(同)。
特に、全部が指定取り消しになって崩壊した慈愛会の土地・建物が所在する地域ということで、「約18億円もの返還請求が突き付けられている中で、その価値付けを狙ったものではないか」(事情通)との憶測を呼んでいる。
「あの慈愛会の土地・建物は調整区域であるからして価値は知れたもので、競売がかかっても二束三文。それが市街化に編入となれば話は変わってくる。市を中心とする関係行政機関と地元主要地主、土地を持つ業者などの思惑が一致したのでないか。いかにも函館市のやりそうなことだ」(地主関係筋)という解説が行われている。
ちなみに、慈愛会の土地・建物については強制競売を何とか避けて、任意競売などに持って行こうといった動きもみられる。
運転免許試験場はともかくとして、考えてみれば、慈愛会にしろ、北亀田病院の病院、福祉・介護しせつにしろ、「どうしてこうも多くの施設がいとも簡単にあんな所にどんどん建てられてしまったのか。土地区画整理事業は安易にやり始めると止まらない。旧函館市域における空洞化が顕著な中で、スプロール現象を助長するばかりであって市の場当たり行政の顕著な一例だろう」(事情通)と指定されている。
いずれにしても、背後に様々な思惑、打算がうごめく市街化編入の土地区画整理事業計画のようである。
(18.8.16)
札付きのかの地・北美原土地区画整理事業/198区画完成の運び
減歩率が45%くらいと思いきや何と55%にもと不満の声!
「もしかしたら、最初からハメルつもりだった?」
一般の権利者は蚊帳の外どころか、ややもすると踏んだり蹴ったりにも…
初めの話は結構なものだったようだが、工事が完成間近になってきて足許を見透かすかの如く置き換えられる土地はさらに減少し、不平・不満たらたらー。
こんなことが函館市北美原1丁目で施行中の北美原土地区画整理事業で燻り出し、区画整理事業ならではの状況を見せ、これと共に関係者・事情通の間ではこの種の区画整理事業につきもののコンサルタントと施工業者の巧妙な受注の仕方などにもとかくの言及が出ている。
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「計画では減歩率が45%(合算減歩43.34%)くらいであったのに、それが55%なると言われた。話が違う」(某権利者)。
工事完成はこの夏ということで始められた事業であるからほほとんど出来上がっており、今さら「辞〜めた」と言うわけにも行かず、最初に事業に同意し、判を押してしまえばどうにもならない。区画整理事業というのは得てしてそういうもので、法的強制力も相まってどんどん行ってしまう。一般的に文句があるなら裁判でもやるしかない。
この北美原1丁目の土地区画整理、場所は渡島合同庁舎前を走る市道美原学園通に面し、商売が成らなくなって組合員が脱退し、空き店舗だらけになってしまい、苦況に陥っている共同市場のエフロードのすぐ横一帯の約6.8ヘクタール。回りはぐるり新興住宅地となっているが、昨年春まではこの区画整理事業区域を含む一円11.5ヘクタールが市街化調整区域として取り残されていた。この中にはエフロード、そして美原学園通の奧、市道亀田外郭通に面する市立北美原小学校も所在する。
市はこの11.5ヘクタールを昨年の3月29日に市街化区域に編入する一方、権利者が集まって昨年8月に組合の設立手続きを行い、北美原土地区画整理事業をスタートさせた。
この間、この11.5ヘクタール内では用途違反の建築物が跡を絶たず、店舗や工場などが違法に建てられ、その数何と19件にも上るなど、言うならば回りが全部市街化区域の中でぽっかり空き残った札付きの無法地帯でもあった。
それがようやく地権者の協議がまとまり、権利者63人、125筆、施行面積6.9ヘクタール、事業費約6億2千6百万円の土地区画整理事業のスタートをみた。
幅員8メートル、延長1千671メートルの道路、約2千平方メートルの公園、約1千平方メートルの調整池の区画整理事業で、整理後の保留地を含む宅地面積は約5.18ヘクタール。保留地を除く宅地、すなわち権利者に換地される面積は約3.88ヘクタールとなり、減歩率は43.34%というものであった。
コンサルはJAの外郭団体である道農と呼ばれる社団法人・道農都市開発協会、施工は伊藤組土建。伊藤組土建は石川町の土地区画整理事業も受注し、この道ではよく出てくる道内大手である。
換地で141区画、保留地で57区画、計198区画という大型の宅地造成となり、買い取りスポンサーはハウスメーカーのミサワホームとなっている。
ところが、いよいよ工事完成となってきて、何がどうしたものか、「最初からハメルつもりだった?」(事情通)のか、減歩率が43.34%ではなく、「55%くらいになる」(関係者)ということになってきて、「話が違うのでないか」という不満の声が出るに及んでいる。
この点、所管の函館市都市建設部にあっては「そんなことはないハズだ。人(権利者)によっては(減歩率が)高くなるなどバラツキがある」(野々宮勇部長)などとしている。
関係者筋の話によると、「北美原土地区画整理組合(高橋喜津夫理事長)を中心とする関係者間ではこれまでの会議、打ち合わせなど湯の川温泉等を会場に開かれ、そして日当として毎回1万円をもらっていた」ともいわれ、組合役員らは結構いい思いもしてきたようだ。
それが減歩率55%もなどという話が吹き出してきて、それこそ一般の権利者は蚊帳の外どころか、ややもすると踏んだり蹴ったりにも…といった様相すら垣間見せている。
ときに、総区画数198宅地ということでかなりの大型造成だが、一方で市内では昨今、進行中のものを含めて宅地造成が目白押しの気配。売れないで残っているものを含めると完全に供給過剰状態に入ってきている。それゆえ、坪単価も下落圧力がかかって完全な下げ基調にあり、さらなる値下げ競争が十分予想される状況になっている。
このため、北美原のこの区画整理の土地を引き受けるミサワホームにあっては「場所はいいのだが、さて順調にさばけるかどうか、頭を抱えている様子にある」(関係筋)とされ、供給過剰の中で最終的にどのような土地価格を打ち出してくるか注目されている。
巧妙な受注云々については機会を別途取り上げる。
(18.8.13)
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